ダポキセチンの効果
ダポキセチンの効果は、多くの国で実施された臨床試験機関で確認され、数値的に早漏の大幅な改善が実証されています。 まず、海外で早漏患者6,081人を対象に実施した臨床試験では、ダポキセチン服用前の被験者の平均IELT時間は54秒、ダポキセチン30mg群の初回投与の効果は2.1分、ダポキセチン60mg群では2.5分とどちらも2倍以上に延長しました。
また、12週間および 24 週間の性行為中に継続的に使用した場合、ダポキセチン30 mg群では平均IELTが3.5分・3.3分、ダポキセチン60 mg群では3.8分・3.9分と、服用前に比べて、どちらも3倍以上に延長し、継続使用の効果が増強するとの結果もあります。
24週間適時使用後の早漏全体の改善率は72%となり、治療効果が期待できることが証明されました。
臨床試験で認定された効果
また、米国のジョン・プライマー博士が早漏患者2,600人を対象に実施した臨床試験では、ダポキセチン服用前の被験者の平均IELTは54秒であった被験者が12週間適時服用した結果、ダポキセチン30mg群ではIELT平均が2分47秒、ダポキセチン60mg群では3分19秒に延長しました。
さらに、ダポキセチンを使用した早漏防止薬服用により射精コントロールに効果があったとする被験者の割合は、ダポキセチン30mg群で52%、ダポキセチン60mg群で58%になり、パートナーへのアンケートでは 全体で2倍以上満足度が高まりました。
効果作用時間
ダポキセチンは、服用後30分以内に働き始め、1 時間ほどで最大の効果に達します。食事の有無や個人差により若干のずれは出てきますが、臨床試験による調査では、大きな差は見られませんでした。
また、投与量の違いによる作用発現時間や最大効果到達時間に大きな差はなく、投与量によって投与時期を変える必要はありません。
効果の持続時間は4~5時間程度と言われていますが、効果持続時間の目安が非常に曖昧な点、ダポキセチンの半減期が1.4時間ということもあり服用から4~5時間後はほとんど体内には成分がないため、あくまでも薬物動態的観点からの見解と思われ、効果が実感できる持続時間は実際には長くても2~3時間ともいわれています。
もちろん、投与量が多いほど約1時間以内に到達する最大血中濃度が高くなるため、血中に残る成分の量は時間の経過とともに増加します。同じ条件で比較すると、投与量が多いほど効果の持続時間が長く感じられると考えられます。